2015年08月27日
を言っている
「今、資料を取り寄せています、調査が済んだら報告します」
ジョルは落ち着いて答えた。さすが長男だ。あの父に普通に話せるとは。
「ルシール。なんだ、そのダイヤは。みっともない、はずせ」
ルシールがつけている大きすぎるダイヤの事のだ。確かに大きすぎてみっともない。
「はーい」
ルシールが嫌そうにしていると。
「ルシール!!」
父が怖い声で一喝した。
「はい」
ルシールはダイヤを握ると紐を引きちぎり、それを後ろへほおり投げた。ルシールは父に反抗的みたいだ。
父はさらにみんなを見回す。次は誰が犠牲になるのか、みんな戦々恐々だ。
「メレッサ!」
「はい」
メレッサはビクッとして答えた。
「もっと胸をはれ」
「はい」
メレッサは肩を引いた。緊張で生きた心地がしない。
「お前も宝石のつけすぎだ。少し外せ」
「はい」
父に逆らうなんて考えられない、父に言われたのに嫌そうにしていたルシールが豪傑に見えた。ネックレスを一つ外そうとしていると。
「今日はいい、次から気をつけろ」
「はい」
ルシール、メレッサときたので、席の順番なら次はニラスだ。父はニラスを見る。
「ニラス」
隣でニラスがビクッとしたのがわかった。
「おまえ14になったんだな。よし、星をやろう。どこがいい」
父は急に穏やかな声になった。ニラスは怒られるわけではないみたいだ。星をやるって、なんだろう。
「ジェレンデをお願いします」
ニラスが答えた。ジェレンデは聞いたことがあった。ルビルの前にドラールに占領された星だ。まさか、星をまるごともらうのか。
「よし、ジェレンデはお前のものだ」
父が言う。
Posted by 至上勵合 at
17:04
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